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メンズファッション第一歩

服選びについて今まで本当に何も気にしていなかったけど最近気になってきた・気にする必要が出てきた人に向けたドキュメントです。 知っている人には不要なくらいcoarseなアドバイスだと思います。

ここには自分がよく見聞きするファッション初心者向けの知識をまとめました。 ここに書かれていることはたくさんある考え方のうちの一つであって、全然違う考え方もあると思います。

どうやって勉強するか?

以下の図にマインドマップ形式で示します。 文字ベース・理屈ベースで考えるのが好きな人向けの勉強法かもしれません。

    mindmap((服のセンスの磨き方(not ガチ勢向け)))
        一般的なアドバイスを文章で仕入れる
            ネットで調べる
            本を買う
            友人と服を見に行き、verboseなアドバイスをしてもらう
        お手頃な値段の服屋さんがたくさんあるショッピングモールを見て回る
            ショッピングモールは色々な系統の服屋さんがある
            この系統は好きだな/この系統は好きじゃないな、みたいな感覚を生み出して、好みの対称性を破る
                その理由を考える
                    例:OOな印象を与えたいが、この服はむしろOOな印象を与えるので自分の目的を損なう/自分の好きじゃない特徴を持つ
        実際のコーデをたくさん見る
            街ゆく人の格好を分析
                良いなと思った服装を分析
                    どんなアイテムの組み合わせなのか
                    なんでいいなと思ったのか
                        例:大人っぽい
                            じゃあなんで大人っぽく見えるのか
            メンズファッション雑誌を見る
                複数あるので、自分の好みの系統に少しでも近いものを探す
            (アプリの「wear」とか)
                いろんな人がコーデを共有するアプリ
                「普段着れる服」より「ファッションショー的個性派服」によっている場合もあるので、そこをうまく考えつつ

このほかに上級者向けアイテムを最初からたくさん見るために高級店に行くとか、個性的な服を置いている店に最初に行くと言う手もあるかもしれません。 その場合でも、一般向けの服がいっぱいあるショッピングモールに行ってたくさんの系統のたくさんの服を見て、学習の回数を回すのを並行してやると良いんじゃないかなと思っています。

一般的なアドバイスとは?

上のセクションには「一般的なアドバイスを仕入れる」とありますが、例えばどのようなアドバイスが世間に出回っているでしょうか?

以下の図のようなことが世間でよく言われるアドバイスな気がしています。

    mindmap((ファッションでよく言われていること))
        なんのためにファッションをする?
            自分志向
                自分を表現したい
                自分にとってかっこいい自分でいたい
                他人とは違う個性的な自分でありたい
                    ))他人からの評価・モテ度と衝突するリスク((
                (自分の好きな系統をしっかり理解する必要がある)
            他人志向
                モテたい
                他人からかっこいいと思われたい
                他人からきちんとしている・問題ない奴だと思われたい
                    他人との協調を示す
                        ))個性を押し殺してしまう((
            自分志向と他人志向のバランスを取る
        色や柄をうるさくしすぎない
            主張の強いアイテムが多すぎるとごちゃごちゃして見える
            そもそも主張の強いアイテムは子供っぽく(=幼く)見えがちなものが多い
                高そうな時計とか、思いっきり大人の文脈を継いでいるものは除く
            シンプルな(柄や色が少ない)ものは大人っぽい。ガチャガチャしたものは子供っぽい
        カジュアルとフォーマル・ドレスのバランスを取る
            カジュアルだと子供っぽくて、大人のかっこよさは出せない
            キメすぎると「仕事帰りか?」「結婚式の帰りか?」みたいになって、場から浮く
        シルエットを意識する
            I・A・Vは見た目を整えやすくて、それ以外は難しい(変になりやすい)
                Iライン
                    上も下も細い服のシルエット
                        きちんとした感じ・落ち着きのある大人っぽい感じ
                        ジャストサイズのシャツにスキニーパンツとか
                Aライン
                    下が細くて下が膨らんでいる
                    細いシャツ+ワイドパンツとかバギージーンズとか?
                Vライン
                    上が太くて下が細い
                    コート+スキニーパンツとか?
                全体がワイド
                    最近少し流行ってるけど、きちんとバランスをとらないとかっこよくならない
        ファッションの系統を意識する
            系統とは?
                他人に与える印象の違う複数のクラスタリング
                    単純な見た目だったり、系統の歴史やメタ情報などで印象が決まる
                自分が周りに与えたい印象と服の系統がずれてると変な感じになる
                    きちんと系統を選ぶ
                        何を表現したいか
                        どんな効果を狙いたいか

表面的で浅いアドバイスであるとか、必ずしもこの限りでないとか、これに従っていたらファッション自我がないとか、色々な批判は考えられます。 ただ、元々ファッションがあまりわからない人が、とりあえずの「型」として身につける分には良いのではないかと思っています。 何も常識を知らないでやたらめったら手を振り回すより、先人の知恵という知識の肩に乗っかった方が楽に一定レベルに到達できるし、別に「型」を理解した後にそこからさらに自分の好みを突き詰めて「型」を離れていくことは可能だと思います。

ただ、このアドバイス集に背くことはしてはいけないってわけでもないと思っていまして、他人ウケと自分がやりたいことのバランスをどこに取るか、どういう場だからどっちの方向にどのくらい外していいか、自分が自分の責任で決めていくバランスの取り方もファッションの楽しみ方の一部なのではないかと思っています。

とはいえ、型を外れるファッションをする場合においても、そのファッションの一般的なファッションからの逸脱点を把握することで、その逸脱によってもたらされる周囲の人に対する印象上の効果を把握できます。逆に、そこを把握していないと、何を表現したくて型から大きく外れたファッションをしているのかが、自分から見ても他人から見ても不明瞭になってしまいうるのかなとも思います。

メンズファッションの系統

ファッションはなんとなく系統があり、その系統によって他人に与える印象が異なります。

以下の図ではメンズファッションの系統のうち、僕が思いついたものをあげています。 別に全ての服がどれかの系統に分類できるとは限りません。なんとなく「系統の典型例」はあったとしても、そこのドンピシャな服もあれば、そこから結構離れているようなコーデもあると思います。

    mindmap((ファッションの系統 not MECE    ))
        きれいめ
            スーツに近い感じの私服
            手法
                シャツ+テーラードジャケット+スラックス・黒ズボン+革靴
            カジュアルな要素を少なく
                ガチャガチャさせずにシンプルにする
            印象
                仕事できそう
                大人な感じな印象
                クール
        アメカジ
                アメリカっぽい緩い服装
                手法
                    赤チェック+紺ジーンズとか
                印象
                    ワイルド
                    ラフ
                    陽気でアウトドア
                注意点
                    性格や行動・趣味がワイルド・陽気・アウトドアでない人が来ているとミスマッチかも?
                        その場合以下のような偏見が生まれそう
                            親が選んだ服をそのまま着ているとか
                                親世代の定番で、今の定番ではないので
                            一昔前のオタクっぽいとか
                            子供っぽいとか
        カジュアル
            緩い服装
            手法
                パーカー・プリントTシャツ・ジーンズ、短パン・サンダル・ダウンジャケット・その他ゆるいアイテム...
                印象
                     ゆるそう
                    子供っぽい
                    楽な感じ
        ストリート系
            キックボードとかHIPHOPとかラッパーとかっぽい感じ
            手法
                カジュアルと被る部分も多い?もうちょっと攻撃的な(柄の強い)アイテムが多いこともあるかも
            印象
                現代のゆるい都会派の若者
                ちょっと柄悪く見える?or ちょっと個性強く見える?(表裏一体)
        ヨーロピアンでトラッドな感じ
            伝統的な系統に近いジャンル
            手法
                きれいめと近いが、シンプルじゃない要素が混じってくる
                チェック柄とか
                ジャケットの中にベストを着るとか
            印象
                大人っぽい感じ
                品が良さそう
        プレッピー
            アメリカの学生っぽい服装
            手法
                きれいめやヨーロピアンでトラッドな感じに近いが、もうちょっと色使いが鮮やかで、多少着崩す
            印象
                品が良さそう
                若者っぽい
                ゆるくないが、堅苦しくもない
        アウトドア・現代スポーティ
            登山にいったり公園をジョギングしていたりしそうな感じ
            手法
                マウンテンパーカー・ジョギング着とか
        民族風
        和服

「ユニクロ+ひとつ目立つアイテム でいい」との主張はどういうロジック?

ここまでの説明を踏まえた上で、よく言われる「ユニクロ+ひとつ目立つアイテムでいい」とのアドバイスがどういう判断で行われるかを書き出してみます。

    mindmap((ユニクロ+ひとつ目立つアイテムのよさ))
        「でいい」ではなくて「がいい」だと思う
            目立つアイテムを入れすぎると周りからの見た目点が崩壊するリスク
                テーマ・系統同士がぶつかる
                    系統感をしっかり養えば回避できるが、初心者には難しい
                単純にアイテムの主張が多くてうるさくなる
                キメすぎになって浮く
        ユニクロの特徴
            ベーシックなアイテム
            王道
            無標
            安い
            流行よりかは定番
        無標な王道アイテムの中にひとつスター級のアイテムを入れるメリット
            うるさくなりすぎない
            地味すぎない・華やかさが出る
            初心者でも崩壊しにくい
            王道アイテムを一点はっきり目立たせることができる
            中心がスター級アイテム
        ユニクロ的な服を揃えていくメリット
            無標なアイテム同士なので、アイテム同士で喧嘩しづらい
                組み合わせで容易にバリエーションが生み出せる
                前提:同じ服装を続けると普通ではないので、ある程度服装のバリエーションがほしい
        こだわり目立つアイテムだけで固めるデメリット
            複数組み合わせると主題がボケて・衝突して変になりがち
                着れる組み合わせが減って、服装のバリエーションが増やしづらい
                    あまり普通でない
                    色々な組み合わせを自分が楽しめない

終わりに

これはあくまで「一般的なおしゃれ」を目指すためのアドバイスです

他の方の評価なんてめちゃめちゃでいいのだ、自分が着たければ葉っぱだろうが全身タイツだろうがそれは表現なのだ!誰からも理解されずとも自分は理解しているのだ!という人もいると思います。 そういう人の役に立つ文章は書けませんでした。(というか、そういう方はすでに確固とした強烈な自分の美的感覚・表現感覚を持っているので、アドバイス不要な気がする)

この文章化が読んだあなたにとって有益であったら幸いです。

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