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本書について

本書はタイトルの通り「ITエンジニアの思考を理解するための単語集」です。 以下でエンジニアは全て「ITエンジニア」を指すものとします(実際のITエンジニア業界でも「エンジニア」といえばプログラマやSEのことを指します)。

筆者はアプリやWeb(サイト、アプリ)の開発経験がある大学院生です。 これまで十数回、プログラマ向けイベントや勉強会、キャンプや就活といった活動をして、その中で沢山のエンジニアそして非エンジニアと出会ってきました。

その中で非エンジニア、特に採用担当の方と出会ったとき、「エンジニアっていう人たちは普段どんなことを考えているんでしょうか」とよく聞かれました。 これが本書を執筆しようと思ったきかっけでした。

確かに僕らの持つ、特有の空気や文化、例えば

  • 怠け者精神
  • IT用語でジョークを言い合う
  • LGTMとgifアニメ
  • GitHub上での交流やオープンソースソフトウェア
  • プレゼン大会
  • ハッカソン
  • リファクタリング
  • エディタや言語の終わらぬ宗教論争

などは、まだ多くの非エンジニアの人には知られてもいないでしょうし、まして理解もされにくいでしょう。

しかしまた逆も然りで、エンジニアも自分たちの文化は一般の人には理解され難いというのを知っているのです。 エンジニアはしゃべりが上手い人ばかりではないことも事実。 そのため、互いにコミュニケーションが難しいと感じてしまったり、時には経営者の方針とエンジニアチームの方針が対立したりすることさえあります。

そこでエンジニアが普段使う言葉を一般人が理解しているのを見ると、エンジニア的に「あの人は俺たちエンジニアに理解がある人だ」という感覚を得られて嬉しくなるのです。 つまり単語を知っているだけでも、エンジニアと仲良くなれるチャンスが広がるのです! 僕はもっとエンジニアのことを非エンジニアの人に知ってほしいし、その人達が結びつけば新しい何かが始まるかもしれないと思いました。

そこで本書は

  • エンジニアを採用したい方
  • エンジニアと仲良くなりたい方
  • エンジニア志望の方(特に初心者)
  • エンジニアのパートナーや恋人
  • エンジニア文化に興味がある方

向けに、我々が普段良く使っている単語からエンジニアの思考プロセスについての理解を深めてもらおうというものです。 正直なところ、思考というのは千差万別、全員共通の思考を言葉で表すのには限界があります。

しかし単語の定義や使われ方には基本ブレがないので、学習するにはちょうど良い対象となると思います。 内容を全て覚える必要はありませんし、単語も様々なレベルで日々新たな言葉が登場しています。

できれば重要度別にランク付けでもしたいところですが、ひとまず最重要なものから紹介していきたいと思います。

本書が皆様のエンジニア理解の助けになれば幸いです。

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