tolset_hの説明書 川合秀実 これは「30日でできる! OS自作入門」についているtolsetをパワーアップしたもの です。簡単に「はりぼてOS」のアプリを開発したり実行したりできます。 「はりぼてOS」アプリの作り方はOSASKアプリとよく似た方法ですが、説明がめんど うなのでここでは省略します。 * 「はりぼてOS」のアプリを実行するだけなら、アプリを z_hrbapp/ の中にコピーし て、コンソールから、 prompt>run アプリ名 と入力します。すると アプリ名.hrb のファイルがディスクイメージコピーされて、 QEMUによって「はりぼてOS」が起動します。 * とりあえず「はりぼてOS」で遊んでみたいだけなら、 z_hrbapp/ の中の「run.bat」 をダブルクリックしてください。すぐにQEMUによって「はりぼてOS」が起動します。 QEMUを使って遊んでいるとマウスがQEMUにとられてしまいますが、そんなときは「 Ctrl+Alt」を入力してください。 コンソールで使える代表的なコマンドは次のとおりです。 mem : メモリ状況の報告。 dir : ファイル一覧。 cls : コンソール画面の消去をします。 start アプリ名 : 新しくコンソールを開いて、そこでアプリを実行します。 ncst アプリ名 : コンソールを開かないけど別タスクで、アプリを実行します。 exit : コンソールを閉じます。 標準で入っている代表的なアプリは次のとおりです。 a : ただ1文字「A」と表示するだけです。 bball : きれいなボール(?)の絵を描きます。Enterで終了します。 beepdown : 音が出ますが、QEMUでは聞こえません。Enterで終了します。 calc : コマンドライン計算機です。 >calc 1+2+5*8 のように使います。 color : グラデーションのテストです。Enterで終了します。 color2 : グラデーションのテストです。Enterで終了します。 gview : グラフィックビューアです。JPEGファイルとBMPファイルが見れます。 >gview fujisan.jpg >gview night.bmp とやってみてください。 invader : インベーダゲームです。カーソルで移動、スペースで攻撃。 Enterで再ゲームです。ゲームに飽きたらウィンドウの「×」をクリック して終了してください。 lines : 適当に線を引くだけです。Enterで終了します。 mmlplay : MMLファイル演奏アプリです。しかしQEMUでは音が出ません。「Q」を押す と終了します。 stars : 夜空を描きます。Enterで終了します。 tview : テキストファイルビューアです。 >tview -w50 -h20 ipl09.nas のように使います。 「Q」を押すと終了します。 type : typeコマンドです。 >type ipl09.nas のように使います。 walk : 「*」がカーソルキーで歩きます。Enterで終了します。 他にOSの操作では次のようなものがあります。 F11 : 一番下のウィンドウを一番上にする。 Shift+F1 : アプリケーションの強制終了。 Shift+F2 : 新規にもうひとつコンソールを開く。 「はりぼてOS」ではメモリが足りなくなったときの処理が不十分なので、メモリの使 いすぎにはご注意ください。 --- おまけ: z_osabin/ の中の「run.bat」をダブルクリックすると、OSASKでも遊べます。