「フィッシングハンター知識体系(PhishHunter BOK:Phishing Hunter Body of Knowledge)」の目的は、フィッシング詐欺被害の撲滅を目指し活動する個人が、その撲滅活動において実践している「良い実務慣行(Good Practive)」とは、何かを示すことにある。 フィッシング詐欺の撲滅を実行する上で一般的に身につけていなければならない知識、技能、姿勢について領域全体を体系的に分類・値寿所立てを行い、「階層構造(Taxonomy)」を示すことで、それに含まれるトピックスを利用するためのアクセス手段を提供することにある。
各トピックに関する記述は、そのトピックに関して、読者が参照資料を首尾良く発見するために必要な範囲だけに限定する。知識体系そのものは、本書の中にすべてを網羅するものではなく、参照資料を含み見いだされるよう設計する。
- フィッシング詐欺被害の撲滅を目的とした活動を行うのに必要な知識・技能を対象とする
- Phishing Huter に必要な知識・技能を明確化する
- 現在必要だと考えられる技術水準を基に体系立てて整理を行う
- ベンダーニュートラルを前提とし、特定ツールを掲載する際には、その意図を明らかに記載する
Phishing Hunterは、急増しているフィッシング詐欺等の社会問題解決のために活動を行う個人に対して与えられる呼称である。
- 林 憲明(フィッシング対策協議会 / トレンドマイクロ株式会社)